およそ1年振りに釣りに関する文書を書く。子育て(ますますおてんばになる娘)や異動で忙しくなり、あっという間に時間がたってしまった。
そんな生活にも体が慣れ、気持ちも余裕を取り戻すと、自然と釣欲が湧き上がってきた。およそ1年振り、満を辞して出かけた近所の川への釣行はとても楽しかったし、珍しく釣れたので、久しぶりに「僕でも釣れるルアー」について記事を書くことにした。
主役はTDミノー1091である。
そもそもTDミノーって
TDミノーのことを僕はよく知らなかったのだけど、「ワンテンより小さくて、フラッシュミノー80より大きいミノーが欲しいなあ」という、大きさだけを意識した素人丸出しな理由で選んだルアーだった。結果的には僕のような下手の横好きにも釣れる素晴らしいルアーだったわけだけど、こうやって(黄色い看板のお店での)偶然の出会いから魚が釣れるというのはとても不思議な喜びがあるというか、久しぶりに釣りの面白さを思い出すことになった。
まあ僕の個人的な思いはいったん脇へ置いておいて、いろいろと調べてみると発売は1991年(加藤誠司さんのオフィシャルウェブサイトより LURES | 加藤誠司倶楽部)のようで、長きに渡り販売されているルアーみたいである。
現行ではTDミノー95spという型式なのに対して、かつては1091という名前だったらしい。僕の持っているものは明らかに現行ダイワのものではないプリントがされていたので、ブログタイトルは1091とした。
重さは8 g、全長は95 mm(DAIWA ウェブサイトよりDAIWA : T.D. ミノー 95SP - Web site)ということで、あくまで長さだけを見れば、まさにワンテンとフラッシュミノー80のちょうど間の長さということになる。重量としても僕のおかっぱり用2ピーススピニングロッド(スコーピオンEV)でとても投げやすかったし、ベイトでも問題なく使えるのではないかと思う。
フックは#6が2つで、現行の95spはサクサスフックが付いていて、個人的にはとてもありがたい。
長いのでまとめると、だいたいこんな感じです。
- 発売は1991年、長きに渡り愛されている
- 95cm 8g #6の2フック
釣れたシチュエーション
上に書いたように余り時間がないので、車で15分、そこから歩いて5分でたどり着く近所の川へ。
ごく簡単に釣れたシチュエーションをまとめると、バスは他のベイトを追わずに10〜15cm位の鮎を狙っていて、そのタイミングにマッチザベイトのルアー(それが今回はTDミノーだった)を投入した、ということになるかと思う。
ここからが釣り場に着いてから僕がとった行動である。
- 淵を見ると小さめのベイトが水面近くにいるので、僕のスモール狙いの定番スティーズペンシル(僕でも(川スモールが)釣れるルアー スティーズペンシル - 趣味としてのバスフィッシング)からスタート。
- ペンシルはすぐ結果が出るイメージがあっただけど、反応がなく、「朝マズメという時間でもないしトップは無い」という予想のもとフラッシュミノー80にローテーション。釣れない。
- 瀬の方に歩いていくもノーバイト。ここまでで約1時間が経過し、一気に下流に移動しようかと思ったのだけど、なんとなく大きいミノーなら瀬の中をしっかり泳いで来そうな気がしてTDミノーを取り出す。綺麗に泳ぐなあと呑気なことを思っていると近くで15cmくらいの鮎が何者かに追われて猛ダッシュで逃げる。
- 突然の出来事に呆然としたのち、鮎が逃げたコースをTDミノーの早巻きでトレースすると、根がかりのような重たいアタリがある。
- 40upのスモールを確信して寄せてくると、なんとラージだった。
(だいたい46cm)
まとめと考察
釣れた箇所にスティーズペンシルやフラッシュミノー80を何度も通したうえに、小型のベイトもたくさん目視していたのだが、全く反応がなかった。バスは何故だか分からないが、強い流れの中で鮎だけを食べたがっていて、比較的近いボリュームと見た目のTDミノーだけに反応した(はず)。
バスが何故鮎に執着しているのかは知るよしもないのだけど、このように特定のベイトだけを追うような状況ではいわゆるマッチザベイトが求められることが実感できた。
というわけで、あえなく現行のTDミノー95spをポチりました笑
久しぶりの釣行は大満足の結果で、新たな気づきも得られた。
そしてなにより、長時間釣りをすればいいというものでもないことに気づけたのが最大の収穫だったかもしれない。前向きに家庭と両立していけそうである。